50代は体の衰えや老いを実感し始める年代ではないでしょうか。でもまだ老け込みたくないという方も多いはず。
50代から新しいことを始めるならスキューバダイビングがおすすめです。大自然を全身で体感でき、今まで知らなかった発見や学びがあり、初めての感覚を味わえます。
スキューバダイビングはマイペースに楽しめるスポーツ以前から海が好きな方でスキューバダイビングに興味があっても、きっかけがなく始めることができなかった方も多いのではないでしょうか。また、学生時代や若い頃にライセンスを取得しても仕事や子育てなどで忙しく、しばらくダイビングから離れていた方も多くいらっしゃいます。
そんな方も、50代になると仕事や子育てに余裕ができて、自分の時間ができるので、今までできなかったダイビングを再開したり、始めたりするベストタイミングです。
美しい海の中に潜り、写真を撮影したり、カラフルな魚たちと一緒に泳いだり、海の自然とのふれあいは、陸上では味わえない楽しさや感動を覚えます。海の中は無重力状態で、自然とリラックスできるので、最高の癒やしタイムになります。
それに、ダイビングは競技ではないので、一生マイペースに楽しむことができます。70代でも現役でダイビングを楽しんでいる方はたくさんいます。スキューバダイビングには筋力やバランス能力は不要スキューバダイビングを始めようと思っても、酸素ボンベや器材を装備して海中へ潜るので、筋力やバランス能力がいるのではと考えて、始めることを躊躇される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実はそれほど体力や筋力は必要ないことを知ってほしいと思います。陸上とは違って、水中で浮遊できるのがダイビングです。特別に体を鍛える必要はありません。ダイビングはケースにもよりますが、障害をもつ方でも楽しむことが可能です。
たとえ体力がない方がダイビングを始めたとしても、徐々に体力やバランス能力が身についていきます。
また、水中では浮力が加わるので、ウエイトを腰に巻いて重力と浮力のバランスを取りながら泳ぎます。そのため、陸上ではあまり使わない全身の筋肉を動かして体を安定させるので、ダイビングを続けているとバランス感覚も向上します。
陸上では重力に対して、背中の広背筋や大臀筋が常に働いていますが、水中ではこの筋肉を緩ませることができるので血管が広がり、栄養が行き渡ります。すると、腰痛や肩こりが緩和されることもあります。ダイビングを通じて、凝っている筋肉の柔軟性が高まるので、関節の可動域も広がるようです。
水中では関節周りにあるインナーマッスルもしっかり動かせるので、水中でリラックスしてゆっくり泳ぐことで、大きな筋肉ではなく、インナーマッスルを働かせることができるのです。
ほかにも、水中では水圧があるので、肺の容積が小さくなるのですが、その状態で酸素ボンベから空気を吸うための呼吸筋が鍛えられるので、肺機能が向上します。すると、普段使っていない肺のすみずみまで酸素を送り込むことができるので、持久力が高くなり、疲れにくい体質へと変化させることができます。
ダイビングを始める前は体力や筋力不足が心配でも、ダイビングを続けることによって体力や筋力を鍛えることにつながります。シニア向けのダイビング専門コースも増えているシニアのダイビングをサポートする、シニア専用のダイビングコースを設けるスクールが増えてきています。各スクールによって取り組みは異なりますが、ダイビング医学に関する専門知識や高度な技術をもつベテランインストラクターが指導したり、万が一の事態が起こっても応急手当などが行える資格保有者のスタッフが同行するなどしています。
インストラクターを対象に「40歳以上の中高齢者専用の講習やガイドを行っているか」を聞いたアンケート調査では、43%が「行っている」で47%が「行っていない」、10%が「未回答」だったそうです。ほぼ半数のインストラクターが40歳以上の方向けの講習やガイドを行っているようです。
また、「40歳以上の中高齢者ゲストの機能特性(身体・生理・心理・感覚)を考慮した講習およびガイド」について、「重視している~重視していない」を4段階で聞いたアンケート調査では、4の「重視している」が54%、その次の3が31%と8割以上が40歳以上のダイバーへのサポートが重要と認識して、講習やガイドを行っていることがわかりました。
60代以上のシニア層にも人気のダイビングですが、50代の方はシニアと呼ばれるのはちょっと嫌ですよね。シニア専用コースに抵抗を感じるかもしれません。しかし、20代30代の方と一緒のコースより、ゆっくりしたペースで習得できるのでおすすめです。体調に不安のある人は医師に相談しよう50代は精神的にまだまだ若い方が多いのですが、ダイビングをされる場合は、自分の体力や健康状態を過信しないようにしてください。
喫煙している、コレステロール値が高い、高血圧、糖尿病などの診療を受けている方はかかりつけ医にダイビングを始めることを相談してから始めるようにしましょう。
医師によるダイビングの許可がでても、寝不足や体調不良を感じたら、その日のダイビングは延期するなどの勇気や判断も必要です。
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